カーテンが必要になった。周囲に家がないので、別になくてもいいかと思っていたけれど、田舎の夜はなかなかの漆黒で、外界を隔てるカーテンはあってもいい気がした。真っ暗というのは想像をかき立てる。それでも構わないときもあれば、不気味に感じるときも…
引っ越しをして、家から職場までが少し遠くなった。通勤の日は早く起きなければならない。どうせ生活が変わるのならと、時差出勤にして、さらに30分早く仕事を始めるようにした。すると、夜は早めに寝る必要があるのだけど、生来寝つきが悪く、23時台になど…
引っ越した。引っ越してみると、いろいろなものがない。照明は2つ未設置で(配線がむき出し)、一部の壁紙も貼られていない、ポストも外水道もできていない。そのうちにできるのだと思う。意外になんとかなる。ポストの代わりに段ボールを置いていて、その…
群馬県の大泉町というところにはブラジル人がたくさん住んでいる。異国情緒ある食料品店などもあるといい、それを見るために圏央道を通って3時間くらいかけて出かけた。食材ならアマゾン(通販サイトの方)で買ったらどうかとも思う。世界中のものが揃う。…
酒を飲みに行き、ビールなら大きいサイズが得だと言われたので頼んだ。1リットル以上あるビールが千円ちょっと。それが安いのかどうかはもはや分からない。想像を絶するサイズだった。そもそも通常のビールとは、どのくらいの分量でいくらくらいするものだ…
第三次世界大戦はもう始まっている (文春新書) 作者:エマニュエル・トッド 文藝春秋 Amazon ウクライナ戦争のアメリカ責任論というのをたまに聞く。日本だと、佐藤優などが主張している。本書は、日本でも(たぶん)人気のエマニュエル・トッドが、現在の戦…
上司の送別会に参加した。周りはほとんど話したことのない人だった。平社員の側に都合のつく人が少なかったらしい。実際、その人たちとは、仕事のときのすべてを合わせたよりも、その日に話した時間のほうが長かっただろう。たまに言うことはなくなった。そ…
簡単なあらすじ 「きょう、ママンが死んだ」有名な冒頭。この小説は主人公(ムルソー)の母親の死から始まる。第2次大戦前のフランス領アルジェリアの首都アルジェ。ムルソーは母親の死に、悲嘆する態度を見せない。そのことは葬式の場で、養老院の院長や門…
金曜日、野毛の方面で酒を飲んだ。一軒目に「動物園通りもつ肉店」、二軒目は「田舎屋」という店に行った。一軒目がQRコードで注文する現代的な店だったのに対し、二軒目は昭和の名残りみたいな店だった。田舎屋は店の構えが小さいからか、金曜日なのに意外…
パルプ (ちくま文庫) 作者:ブコウスキー,チャールズ 筑摩書房 Amazon 大人になると何でも飼うことができる。それはとても良い。いまはカナヘビを飼っている。エサをやろうとケージを開けたら脱皮中で奇怪な姿になっていた。ぼろぼろ。重篤な病気になったのか…
子供に話しかけられることがよくある。子供が寄ってきやすい性分なのだと思う。それが猫だったり、女の人だったりする人もあるだろう。近くに親がいれば相手をする。いないとちょっと困る。今日はケーキがあるからと呼ばれ、石を渡された。ケーキとして食べ…
ジョギングをしていた。気が付いたら重たい感じの雲が四囲にあり、今にも雨が降りそう。標準からは少し軽い体重でも、明らかに余分な肉がついている。30分くらい走って、ようやく200kcalの消費、それは茶碗1杯のご飯程度の分らしい。雨を気にしている場合で…
横浜の中華街でたまに飲む。中華料理屋は全体に安いし、おいしい、ことが多い気がする。大通りに面したお店ではなく、路地のなかにある目立たない店に入る。そういう店も案外人気があるようで、運が悪いといっぱいで入れない。 媽祖廟近くの『福楼』という店…
東京物語 小津安二郎生誕110年・ニューデジタルリマスター [Blu-ray] 笠智衆 Amazon たぶん生得的に首が弱くて、定期的に痛めてしまう。首が痛いとおおくの動作が困難になる。「金がなくて首が回らない」とはよく言ったものだと思う。なにかをしようにもどう…
時計じかけのオレンジ 完全版 (ハヤカワepi文庫 ハ 1-1) 作者:アントニイ・バージェス Hayakawa Publishing/Tsai Fong Books Amazon 同名の有名な映画の原作。近未来の管理社会で、少年たちは手あたり次第の暴力をふるう。その世代だけに伝わる語彙。断絶さ…
中原昌也の人生相談 悩んでるうちが花なのよ党宣言 作者:中原 昌也 リトル・モア Amazon 中原昌也の書く本は筋書きがわからない。断片みたいな文章がずっと続く。どこまでが一連のプロットなのかも不明だ。でもとても面白い。インタビューを読むと、「文章に…
職場で同僚から菓子をもらった。コロナで休んで心配をかけたからと言う。そんなことをする必要はないけれど、菓子は用意されていたので受け取る。チョコレートの詰め合わせだった。おいしそう。 磯﨑憲一朗『鳥獣戯画』を読んだ。途中までは多少おもしろかっ…
ベルファスト(字幕版) カトリーナ・バルフ Amazon 昨夜、急にとんかつが食べたくなって、湘南台駅前の『水龍』という店に行った。おいしいとは聞いていたものの期待以上だった。地域は限定されるけど、行く機会がある人にはおすすめしたい。 あまり寝つきが…
15時17分、パリ行き(字幕版) アンソニー・サドラー Amazon 昨日、仕事はテレワークだった。家にいてしっかり仕事をするのは難しい。部署全体が忙しくないのでなおさらだ。好きな銘柄のウイスキー(ラフロイグ)をもらった。定時直後から飲んでしまう。昼酒と…
ダブリンの市民 (岩波文庫) 作者:ジョイス 岩波書店 Amazon 現代は閉塞感に溢れた時代のように言われる。実際に資本主義の行き過ぎ(格差の拡大や異常な能率主義)やグローバリズムへの反動(民主主義の空疎化)などはどこかで巻き返しが必要だろう。ただ、…
バーゲンに行ってみようと、先日、近くのショッピングモールに行った。割といつも混雑している印象はあったけど、その日は今までにないくらい人が多かった。バーゲン時期だからか。結局なにも買わずに帰ってしまった。片道1時間弱の徒労。 昔から人ごみが苦…
問題は英国ではない、EUなのだ 21世紀の新・国家論 (文春新書) 作者:エマニュエル・トッド 文藝春秋 Amazon 世の中にエマニュエル・トッドを読む人は意外に多いのだと思う。大きい本屋なら、新刊が平積みにされている。数千円する大部の本をそれだけ好んで読…
女が嘘をつくとき (新潮クレスト・ブックス) 作者:リュドミラ ウリツカヤ 新潮社 Amazon 嘘に関する短篇集。人が生きるために嘘をつくとき、それは必ずしも物質的な理由だけではないと思う。世界は個人の尊厳を守るために存在しないし、周囲の人間だってそん…
正月というのはいつまでなのだろうと思う。世の仕事は1月4日に始まることが多いようだ。3日の夜、近所の神社では新年の雰囲気がありありと残っていた。提灯が並んでいる。初詣の旗がはためく。安心してもう1日仕事を休むことにした。 今日(4日)、外を歩い…
会うたびにリサイクルショップに行きたがる友人がいる。年末にも、町田の店に行った。大きい店で、ガチャ、カード、フィギュアなどが大量にあった。 そのどれも僕にはわからない。そういう趣味をほぼ持っていなくて、興味が共有できない。かなり古いものが多…
2022年が終わる。1年の早さは、たまにしか会えない友人が帰るときみたいに感じる。もう少しいてほしいはずだけれど、出した茶は既に冷えて、話すこともなくなってきている。それでようやく帰るとなる。お互い寂しいながらにどこかホッとしたような。 それき…
元ユーシンロッジ周辺 4月に丹沢の玄倉ダムと熊木ダムに行った。本当は1月にも行ったのだけど、そのときは玄倉林道が割としっかり封鎖されていて諦めた。林道は4月くらいに通れるようになっていた。 熊木ダムのあたりは、川面が青く見えるユーシンブルー…
マスを釣りに行った。見たこともない山道を、1時間以上車に乗った。そこは一緒に行った人の仕事関係の場所だった。誰かに見つかっても問題にはならないけれど、多少咎められる可能性があると言っていた。 僕は自分では釣りをやらないけれど、釣りをする人が…
昼、普段ほぼ着けないテレビで、バラエティ番組の予告編を見た。昨年の映像をダイジェストで見る。今年のものは19:00から、みたいな感じ。年末の風物詩。年末年始だけ毎年テレビを見る。 昔のバンド(ナンバーガール)を聴いて、いい音楽だと思った。ウイス…
祝い事で外食をした。祝われる人の希望で焼肉屋が選ばれた。わざわざ騒がしいところでやるものだなと思った。どうも食べ放題の焼肉とか、こだわりの強そうなラーメン屋に苦手意識がある。 一年くらい前に焼肉屋に行ったときは、ロボットが肉を運んできた。び…