鎌倉(中古家具屋)

鎌倉に行った。線路のうえを歩く。江ノ電沿いには、線路のうえを歩かないとたどり着けない店がある。電車は滅多にこないけれど、まったくこない訳でもない。少し背徳の感がある。

 

近辺に友人とあんみつを食べに来たことがある。そこも江ノ電沿いで、線路を歩いて入った。自損事故の廃車処理を手伝って、その礼にと連れていかれた。なぜそんなところが選ばれたのかはよく分からない。ずいぶん気の毒に感じた。味は忘れてしまった。

 

今回は中古の家具屋を見に行った。鎌倉はそういう店が割と集積しているようだった。

 

稲村ケ崎駅から鎌倉駅までの間に、「R antiques」「artique kamakura」「アンティーク・ユー」「Patrone」という店を見た。ほぼすべての店でグーグルマップを参照しても迷った。路地の奥にあったり、線路の向こうにあったりする。

 

中古の家具は思いのほか目立ち、部屋に置けそうなものは少ない。そのうちに良いものが見つかるかもしれない。

 

部屋にある机は中古家具屋で買った。インドネシアで、第二次大戦の以前に作られたものらしい。新採用の年で、金がほとんどなくなった。節約のため、毎日カップ麺を食べジンをそのまま飲んだ。電車がうるさくて眠れなかった(その後慣れたけれど)。そして始発で目が覚めた。

 

今日、同じジンをまだ飲んでいる。いろいろなことが変わったけれど、細部には繰り返されていることも多い。机は気に入っている。

 

家具屋では電灯の笠だけを買った。小町通りで食べたたこ焼きがおいしかった。

 

根岸森林公園(横浜市)

古い建物が好きで、出かけた先にそれらしいものがあれば見に行ったりしている。100年くらい前のものがいい。それ以上古いと現実の手触りの感覚に乏しい。観光地ではなく、まだ使われているのであればなおいい。灯台とか水門なんかにはそういうものがたまにある。

 

競馬場一等観戦席の跡地が、横浜市根岸森林公園にある。写真の撮り方のせいもあるけれど、どちらかというと廃墟に見える。尖塔の上をカラスがぐるぐる飛んでいた。

 

前に行ったときから、さらに廃墟の感が増していた。隣接する米軍基地もすでに使われていないようだった。何年か前に来た時は、偶然祭りをやっていて基地に入ることができた。

 

陽気な米人がステージでエルヴィス・プレスリー的なパフォーマンスをしていた。巨大なピザが売られていて、あれは何人で食べるものだったのだろうか。ビールを飲んだ気がする。アメリカで飲むビールは、とてもビールな感じがした。

 

基地に入れたので、一等観覧席を正面から見ることができた。にぎやかな祝祭の雰囲気のなかで、廃墟然とした建物が屹立する。

 

今では、米軍基地もまた廃墟のようになっていた。アスファルトの道路のところどころから、丈の高い雑草が生えていた。偽エルヴィス・プレスリーの歌っていた場所は外からはよく見えなかった。

 

一番大きな建物では、見たことのない旗がはためいていた。あれは誰が掲げているのだろう。