日記

午後のサッカー、「深い河」

新宿方面へ行く。遠出が苦手なので滅多に行かない。土曜日の昼頃で、空いていると思った電車は人でいっぱいだった。これだけの人がどこへ行くのだろう。新百合ヶ丘あたりでさらに混み合って、そこからは本を読むのも難しくなり窓の外を見ていた。 隙間なくた…

バーナー、「数学を使わない数学の講義」

テレワーク。家から一歩も出ない。ウェブ会議で関係先との進捗共有もできる。テクノロジーの進歩も動かないでいいという点でありがたい。薪ストーブをバーナーでつけるようになった。革命的に火つけが楽。ブラジル食材店で買ったチーズ入りコロッケがおいし…

薪、シェラスコ、「ダンケルク」

昨日までのこと。 金曜日、仕事の帰りに横浜で飲む。ジョイナスの地下の店を指定されたけど、どこにあるのかわからなかった。ムービルのあたりの橋を渡り引き返す。日に日に場末感を増す5番街から、存在も知らない階段を降りたら着いた。知らないところがま…

年末のSpotify、「私たちはどうつながっているのか」

年末になるとSpotifyがその年に聴いた音楽をプレイリストにしてくれる。けっこう楽しみにしている。今年一番聴いたのはバッハ、二番目はSonicbrat、三番目はハロルド・バッドだった。ミニマルなものばかり。次にビリー・アイリッシュが入っていたけれど。あ…

薪の調達、燻製

昨日のこと。 薪ストーブ用の薪が想像以上のペースで減っていく。調達先を調べていたところ、家の近所に薪販売所があった。近所にあるとは思わなかった。薪職人みたいな難しい人だと気まずいので娘と行ったけど、話しやすい人だった。ただ職人ではあった。あ…

内心のホールデン、「幸福な死」

電車でよぼよぼの爺さんが席を譲ってもらえず、杖をついて立っている。たまに電車の揺れに合わせてよろめく。そういうのを見ると、うまく組成されなかった世界に責任の一端を感じて傷つく。心のなかのホールデン・コールフィールドが、案に相違して歳をとっ…

注文できない回転寿司、「あるクリスマス」

友人と会うために、平塚のオリンピックというモールで待ち合わせた。電飾がキラキラ綺麗なのに人が少なく、僕が知ってる頃より寂れてしまったのかと思ったら、閉店の15分前くらいだった。安心した。女の子が2人、不思議な踊りを動画で撮っていた。そういうの…

芋掘り、帰省、「サンデルの政治哲学」

午前、子供と芋掘りをした。結構取れた。今年から野菜を作り始めたので、土ができておらず不思議な形の芋が多い。それも少しおかしい。来年、再来年と続ければ、段々とそういうことも少なくなっていくだろう。子の成長と、土の成熟と。 サンデルの哲学の解説…

石を拾う、「ノクターナル・アニマルズ」

庭の石を拾った。庭一面に石が落ちている。アスファルトの細かいものに見える。荒涼とした雰囲気を出して見苦しいなとずっと思っていた。途中から子供も手伝ってくれたけど、なかなか無くならない。石が地中から生えてくるようだった。けれどあらためて遠く…

カキフライを食べない、「グランド・マザーズ」

仕事のすごく偉い人の現場の案内をした。顔馴染みの守衛さんに偉い感じの人たちが来てますよ、と言われ、向かうとまさにその人たちだった。遠目にも偉そうな人たちで守衛と笑う。何が違いを出しているのだろうと話す。着ている服だろうか。それともたたずま…

うなぎ、「シェイプ・オブ・ウォーター」

彫刻家から、先日の礼でメールが届く。率直な心情を書いた文面だった。こちらから返すときも文章に迷いながら書く。過剰に事務的にならない文章を書こうとするといつも難しい。多分できたと思う。 朝、老人に電車の席を譲る。すぐに降りるかなと思ったけど遠…

彫刻、「国境の夜想曲」

午前中、先日買った彫刻を届けに、彫刻家と画廊の人が家に来た。置く場所などを話し合う。彫刻家と話す機会はなかなかないと思う。前に仲が良かった友人も、父親が彫刻家だった。友人は経済的にかなり苦しい生活をしたと言っていた。それでも羨ましいと思う…

最後の鼓笛発表

子供の幼稚園の行事で鼓笛発表を見に行った。幼稚園児は日々育って、行事で立派に楽器を演奏するということは、代償に過ぎ去っていくものもあり、そんなことに感傷的になったりもする。小さい子供は自由に動きまわっていた。いかなる意味でも馴化されていな…

子供の増殖、「ハーバード白熱教室講義録」

昼、子供がメザスタというポケモンのゲームをやりたいと言うので近くのイトーヨーカドーに行った。良いカードのようなもの(タグというらしい)は、こちらでは当たらず、隣の子は2回出していた。運というのはバラつきがある。ゲームも現実と変わりない。 帰…

ChatGPTとの対話、「地下鉄道」

ChatGPTを英語の勉強などに利用している。公開中のバージョンに3.5と4.0があり、前者は無料で使える。2つのバージョンがどう違うのか、3.5に聞いたところ、私のデータは3.5時点のものだから知らない、と言われた。私たちはどこへ行くのか、は知らない、と。…

星座はわからない、「プールサイド小景・静物」

家でインフルエンザ禍が続いている。子供の熱は下がったけれど、しばらくは家にいなければならないらしい。帰宅してからそっと散歩に連れて行く。星座を聞かれて何も答えられなかった。オリオン座しかわからないし、それさえこの辺りは夜空が明るくて見えに…

インフルエンザの流行

家族にインフルエンザが流行している。妻と子供が罹患した。妻は寝ているので、子供を風呂に入れ、元気な下の娘とは遊び、合間に夕食を用意する。頑張ればできなくもない。薬も宥めながら飲ませた。割とそういうのは得意だと思う。けれど家事の要諦とは繰り…

焼き芋、いつ帰るのかについて

庭のサツマイモを掘って焼き芋をやろうと思ったけど、前日が雨で掘れなかった。さらに言えば、サツマイモは掘ってから数週間は置いておくべきらしい。熟するのだそうだ。ただ家には別に熟したサツマイモがあった。この辺りで芋が過剰に供給されている。 友人…

今は見える

面談があって、異動させてほしいと頼んだ。こうしたら残留でもいいかなど聞かれたのだけど、繰り返し異動を頼んだ。少しかたくなだったかもしれない。ノートにやってる仕事を書きながら進めたところ、仕事の実感が湧いて割と捗る。けれど、終わった項目より…

ビールばかり

昨日、仕事が終わって、実家が近い場所だったので寄って帰ることにした。距離としては確かに近いのだけど、それは車があればのことで、田舎のバスはうまく乗り継ぎができなかった。途中から1時間くらい歩いた。最早近くだから寄ったとは言えない。実家では…

梅屋の思い出、「茶の本」

出張先で打合せをした。法律用語が行き交う。神妙な顔をして座っているしかない。打合せの主宰なのに、議論されている内容に確信が持てない。諦めないように努力する。終わってから身内側の人をつかまえて、解釈の答え合わせをしてもらった。打合せ自体と同…

2日目のカレー

昨日作ったカレーを食べたら、なおおいしく、やはりカレーは2日目がいいと言うからと思った。しばらく後、妻が水を足しチーズを入れるなどの手を加えていたことがわかった。技術の差は明らか。元は蓋を開けたまま煮込んだため、水が飛んで味が濃くなってい…

カレー、「老妓抄」

庭に春菊とニラを、プランターにイチゴを植えた。秋野菜は虫が少なくて初心者にも取付きやすいらしい。コニファーという樹は前庭に植えた。 昨日、カレー屋に混雑で入れなかったので、自分で作ることにした。近所の「業務用スーパー」という名のスーパーは外…

カブトムシの土、「ツィゴイネルワイゼン」

カブトムシの幼虫の土を替えた。ふるいを買ってきて、フンなどを除いて使えるだけは再利用もする。幼虫は日に日に大きくなる。元は梅酒をつけるための容器だった瓶に入れてるのだけど、数匹いると手狭になってきたようで、頻繁に土の上に出てくる。大きくて…

横須賀のパブ、「ワインズバーグ、オハイオ」

出張で横須賀に行った。横須賀中央駅から、栄えてる方とは逆に歩く。人は少ない。たまにいても高齢の人で、後ろを歩くと結果的に自分もゆっくり進むことになる。景色を眺める。南国っぽい街路樹が植えられている。ソテツや背の高いヤシみたいな植物。ヤシみ…

築60年アパート

職場で少し違う仕事をしている、あまり要領の良くない人が、相談する相手がいないと僕のところに来る。僕は人当たりがいいようで、ミスが生じた理由を調べようとか、対応案を考えようとか、当面の仕事以外のことを言う癖があるので、いくらか辟易させたかも…

同窓会、「友がみな我よりえらく見える日は」

気分の浮き沈みが激しい。まわりの人が合わせてくれている自覚がある。申し訳ない。前に在籍した部署で集まろうという話になった。人集めを任されたので連絡する。意外に皆が来ると言ってくれる。人間の本質というのは、僕が前提としているほど苛烈なもので…

上着

仕事をかなりする。その気になればそれなりにできる。ストレスが多くて悲しくはなる。佐藤優の人生相談を読んでいたら、好きなこととできることは違う、と書いてあった。一万遍繰り返された言葉かもしれないけれど慰められる。あと半年がんばって、なんとし…

スイカゲーム、「若い読者のための短編小説案内」

スイカゲームというのが流行っているらしい。子供がやっているのを後ろから見る。やってみるように言われた。2,700点だった。3,000点いくとなかなかのようだった。Switchでしかできないみたい。 村上春樹「若い読者のための短編小説案内」を読んでいる。深く…

帰省、休日の都心

昨日は近くに出張したので、実家に寄って両親に会った。離れて暮らしているので、あとどれだけ元気に会えるのかとたまに不安になる。定期的に会いに行くようにしている。案外、まだニ十年とか無事にしているのかもしれない。それならそれでと思う。 帰ると酒…