カブトムシの土、「ツィゴイネルワイゼン」

カブトムシの幼虫の土を替えた。ふるいを買ってきて、フンなどを除いて使えるだけは再利用もする。幼虫は日に日に大きくなる。元は梅酒をつけるための容器だった瓶に入れてるのだけど、数匹いると手狭になってきたようで、頻繁に土の上に出てくる。大きくて白くて、あまり気色のいいものではない。土を替えるついでに容器を1つ増やした。

 

その後、熱帯魚のフィルターのろ材も替えた。有機物を分解する微生物を定着させるためのろ材というものがあって、たまに取り替える。普通の人は知ることなどないだろうし、知る必要もない知識というのがある。

 

夜はインド(ネパール)カレーを食べに出かけたが、席がいっぱいで断念した。情報誌などで取り上げられたのかもしれない。今までは、おいしいし居心地もいいのに関わらず、いつも空いていた。安心と残念を合わせたような気持ちになる。コンビニで弁当を買って食べた。十分においしい。数百円でしっかりおいしいとは。

 

丸谷才一「樹影譚」を読む。地方の旧家で、あなたは実は当家の生まれ、何なら私の息子かも、と仄めかされ、老齢の作家が5歳頃の幻灯の(ような)記憶に翻弄される。ずいぶん前に半分夢中にあるような気持ちで観た映画の「ツィゴイネルワイゼン」を思い出す。

 

ツィゴイネルワイゼン」はAmazonのレンタルで400円だった。何より、悪夢に寄ったような映画を、3時間かけてまた観ることに躊躇する。繰り返し思い出し、頻繁に話題にするけど、旧作すぎて誰にも伝わらない。