一週間は意外に長い

一週間は意外に長い。

 

月曜日

仕事に行くのがしんどい。でもそんなことを思いながらこの先ずっと働くのも大変だと感じる。どこかでやる気のようなものを得られないだろうか。職場に体調不良の人が出ていた。上司が電話で明日も休めと説得していたらパワハラ扱いされたらしい。はたに聞いても高圧的には感じたけれど、とは言え大変な仕事だなと思う。ケティル・ビョルンスタの初期ピアノ曲集を聴く。なるべく刺激のないように過ごす。

 

火曜日

森山大道遠野物語」を読んだ。前半が写真集で、後半がエッセイのようになっている。古い記憶との照合のようにして写真を撮っているらしかった。確かにパーソナルな部分の表出がなければ写真家なんてできないのかもしれない。

 

 

水曜日

春分の日で休み。不意をつかれたような祝日だった。何の日だかよくわかってない。清原達郎というファンドマネージャーの投資に関する本を読んだ。中小バリュー株(割安株)のなかから成長性の高いものを探すという内容。割安かどうかはPERだけでなく、ネットキャッシュと合わせて考える。成長性は社長のやる気を見る、らしい。たいへん面白い。

 

 

木曜日

後輩と昼を食べる。職場近くの中華料理屋はいまだにランチが千円未満。どうやって儲けているのか。警察に存在しない犯罪歴でしつこく問い質された話を聞く。そんなことあるのだね。あまりに断定調に言われてちょっとやったような気になったらしい。目的はないけど足尾の方に行ってみたいという話をしたら意外に乗り気だった。近いうちに行けるかもしれない。

 

金曜日

仕事の帰りに髪を切ってもらう。普段ほとんど話さない店長がカメラの話になるととても雄弁になる。デジコンが欲しいという話をすると、コダックのFZ55が良いということだった。調べると2万円くらい。近くのビックカメラに電話しても在庫は不明だった。最近はコンデジが人気で入荷が不安定とのこと。知らなかった。ほとんどの人はスマホで撮っているのかと。

 

土曜日

ビックカメラにカメラを見に行く。やはりFZ55は取り扱いがなかった。ただ、1つ前のFZ45がワゴンセールになっていた。1万2千円。電池駆動なのが気になるけど購入。すごく小さくて軽い。ポケットに入れて持ち歩ける。とてもいい。さっそく帰ってから近所を歩いた。写真をたくさん撮る。知らない道に入ると当たり前だけど知らない家がたくさんある。住んでいる家のすぐ近くにそんな場所がいくらでもあるというのは、やはり変な感じがするものだった。

 

 

日曜日

小学生の頃に少しだけ通ったサッカースクールのコーチの引退式があって、実家のある街へ行った。そのコーチのことは何度も転校していた時期で覚えてない。けれどそういう式典は人が多い方がいいと思う。集合時間まで実家でカレーを食べた。ビールももらう。普段飲まないので、1缶でも酔ってしまう。引退式はたくさんの人がいた。久しぶりに会う同級生とも話した。肝心のコーチがどの人なのかは最後までわからなかった。街はどんどん寂れていく。僕はけっこうそういうのも好きだ。