彫刻、「国境の夜想曲」

午前中、先日買った彫刻を届けに、彫刻家と画廊の人が家に来た。置く場所などを話し合う。彫刻家と話す機会はなかなかないと思う。前に仲が良かった友人も、父親が彫刻家だった。友人は経済的にかなり苦しい生活をしたと言っていた。それでも羨ましいと思う。彫刻を売って生きるなんてことは、普通はできない。

 

急に寒くなったので薪ストーブをつけるようになった。暖かいのもあるけれど、どちらかと言うと燃える火を眺める満足感のほうが強い。じっと火を見ている。

 

「国境の夜想曲」という映画を観た。中東のクルド人や宗教的少数者のドキュメンタリー。監督は希望を描いたものと言うようだけど、とて重い話が続く。家族や共同体が道徳的規範をいまだ持つ文化は、先進国の人間には理解しにくいのだろう。それはむしろ我々にとって残念なことなのかもしれない。