帰省、休日の都心

昨日は近くに出張したので、実家に寄って両親に会った。離れて暮らしているので、あとどれだけ元気に会えるのかとたまに不安になる。定期的に会いに行くようにしている。案外、まだニ十年とか無事にしているのかもしれない。それならそれでと思う。

 

帰ると酒をたくさん飲まされる。祖父母の家に行くと妙に食べさせられたのと同じ類だろう。僕はそういう期待にはなるべく応えるようにしている。ビールをたくさん飲んだ。チンチロリンという確率的収束にしか向かわないゲームもやった。50回くらいやって10ゲーム勝っていた。未だ収束しない。10ゲーム分の小遣いをもらう。

 

今日は彫刻作品を買ったので、展示を見に行った。作者の方がいたので話した。明らかに歳下なのに、人見知りでうまく話せず、気を遣わせてしまった気がする。作った人と話せたのはとても嬉しい。

 

休日なので勤め人は少ない。東京も空いてるかと思っていたけれど、まったくそんなことはなかった。八重洲も銀座も築地も観光客でぎゅうぎゅうだった。歩きながら人の少ないほうへ向かう。どこだか分からない路地などを歩く。でもふと気付くと何年か前にも同じ路地を歩いていたことに思い当たる。その時も同じように大通りを避けてその道を通ったのだった。

 

そんな通りがいくつもあった。大通りが苦手な生活をずっと続けている。こういう道が好きなのだなと思う。都会も裏通りみたいなところであれば割と好ましく感じる。意外に街灯は少ない。しっかりと暗い。狭い道の夜を背景に、先では高層ビルが林立している。