電話ばかりしている

朝からたくさんの電話をかける。だんだんと神経が鈍くなってきて、ずっとそんな生活をしていたような気がしてくる。話すのは苦手なのに、不安が先に立つのでどうにか帳尻は合わせられる。ただ、心配するほどの悪い人は少ない。むしろ多くの人が親切だったりする。

 

前の席の人は、誰かに教えるときに妙に高圧的で好きになれない。新しく来たとは言え、親の年齢に近いくらいではと思う。そんな人に少しは調べてよなどと言う。心が痛む。目の前に少数の悪い人の1人がいるのかもしれない。

 

李琴峰「独り舞」を読んだ。日本に在住する台湾人のレズビアンが主人公の話。かなり重たい話だった。明示的な悪意も、自覚のない悪意も容赦なく誰かを傷つける。そしてその人は、善意と悪意を峻別する余裕さえなくしてしまう。最後には示唆する程度だけど救いはある。とても良かった。