同窓会、「友がみな我よりえらく見える日は」

気分の浮き沈みが激しい。まわりの人が合わせてくれている自覚がある。申し訳ない。前に在籍した部署で集まろうという話になった。人集めを任されたので連絡する。意外に皆が来ると言ってくれる。人間の本質というのは、僕が前提としているほど苛烈なものではなかったらしい。今さら、そんなことを思ったりする。

 

学生のときなどに気付ければ良かった。たまに、妙に親切な人がいると思っていた。僕のほうがずれていて、そういうものをまっすぐに受け取れていなかった。

 

上原隆「友がみな我よりえらく見える日は」を読んだ。社会の、苦しい立場にいる人に関するノンフィクション。貧困、引きこもり、離婚とか。時に孤独が人をむしばむ。けれど、負け組とか自己責任とかの視座ではない。生活のレベルでそういう人の話が淡々と書かれていく。