焼き芋、いつ帰るのかについて

庭のサツマイモを掘って焼き芋をやろうと思ったけど、前日が雨で掘れなかった。さらに言えば、サツマイモは掘ってから数週間は置いておくべきらしい。熟するのだそうだ。ただ家には別に熟したサツマイモがあった。この辺りで芋が過剰に供給されている。

 

友人が来て、3人で焼き芋をした。火加減などはわからないけど、焦げないように弱めの火力で焚き火をする。皆、車で来たので、自分だけ酒を飲み続けた。ほかに酔う人がいないので、自分がどれだけ酔っているかの目安がない。僕は一緒に飲んでいる人間の酔い方を見て、自分の酔いを推測する癖がある。悪い癖だとは思う。

 

焼き芋は上手にできた。ただ基本的には情趣を味わうもので、頻繁に食べたいものではない。タコ焼きを食べようと思ったのだけど、駅前の銀だこが潰れていた。たこ焼き屋に連れて行ってくれるはずだった友人は帰るきっかけを失った感じだった。

 

いつ帰ると言い出すかわからないから、発展しそうな話は振りづらく、帰ってほしいわけではないはずなのに、しまいには帰ってほしいような気持ちになっていた。外はすごい早さで暗くなり寒くなっていく。

 

友人の車が出て行ったとき、寂しいような悪いことをしたような気分だった。また来ると言っていたことに安心したりもした。でもやはり帰ったことにホッとしていたと思う。

 

帰ると言ってからの時間は難しい。