残業でいっぱい

仕事が忙しい。そういうのを心底苦手にしてきたのでたまらない。普段手にしない、仕事への向き合い方みたいな本を読んだりする。でも得られるところはあった。いわく仕事も何年もするとパターンになってしまい、スキルが付いたわけでもないのに余裕ぶったりしがちらしい。

 

そうだなと思う。余裕をかましていた。そして今になって完全に余裕を失った。新たな能力を得る機会と考えるしかないのかもしれない。そうとでも捉えないと、非常に大変にきつい。

 

義理の弟が大阪から出張で来ていたので飲んだ。1万円の会計に一瞬ひるんだけれど、残業代が潤沢に入ってくることを思い出した。落ち着いて奢れた。遠慮するところに、「兄だからね」と言う。偉そうだ。仕事が忙しいのにも、時には良いことがある。

 

週に1回くらいは飲みに行っている。残業時間に人事的な警告が出るなか、我ながら元気なものだと思う。疲れゆえに深酒をし、翌日もダメージが残る。ぎりぎりな感じがする。数か月もすれば慣れるのだろうか。

 

休日は子供と公園に行き、その友達とも遊ぶ。子供はそこら中にいて、知ってる子も知らない子も合流してくる。公園内に一大勢力みたいなものを作っていた。名前も知らないので、「緑の服の子」などと呼びかける。でもよく聞いていると、子供同士もどうやら名前を知らなかったりする。

 

子供の界隈はそんな文化だったかもしれないと思う。よく思い出せない。その子たちも大人になって、何人かは残業時間に悩んだりするようになるのだろう。それまでは幸せだといい。しつこく水鉄砲をあてられて怒ったりもしてしまったけれど。