鶴見線沿線(国道駅~新芝浦駅)

国道駅から出て鶴見線沿線を歩けるところまで歩いた。支線は東芝の所有地内だけど、途中までは行くことができる。終着の海芝浦駅は東芝の敷地に囲まれている。電車でしか行けない、外に出られない駅として有名だ。何年か前に行ったことがある。1時間以上誰とも会わず、運河を見ているしかなかった。何も起こらない。

 

駅のガード下を抜けると、その先に鶴見川があった。近くの橋で対岸に渡る。沿線で目にするのは大体が工場で、たまに住宅街も通る。倉庫の明かりが規則的で、安らかな気持ちになる。なにを作っているところかはさっぱり分からなかった。

 

弁天橋駅前など、近代的な雰囲気の通りもあった。駅前には巨大なJFEの社屋があった。その財力だろうか。駐輪場でどうやって自転車を出すのか考える。どうやらレールが動いて自動で出入口まで来るとのこと。

 

全体に歩いている人はほぼいなかった。車も滅多に来ない。すべての道が海の突端に向かっているからだ。そこには工場しかない。道の真ん中で写真を撮るのにも、何も支障がない。

 

鶴見線は浅野駅で支線と枝分かれしていた。海芝浦支線は、隣の新芝浦駅の手前までは歩くことができた。本線を行くと浜川崎駅方面に出るらしい。浜川崎も行ってみたい。

 

浅野駅から新芝浦駅までの道は東芝の私有地。至るところに看板があった。入るなとは書いていないので、新芝浦駅の手前まで歩いた。その先はゲートがあった。近づくのはやめておいた。

 

帰りは雨が降ってきた。工場群に合わない派手な色合いのレインコートで歩いた。どこか遠くから花火を打ち上げるみたいな音が聞こえていた。どのような工程がそんな音を発するのだろう。浅野駅から国道駅まで電車に乗った。駅では電車の写真を撮っている人がたくさんいた。

 

国道駅は行きがけに通ったときと何も変わっていなかった。店もない、人もいない、では何時であっても雰囲気も変わらないだろう。きっと10年前ともあまり変わっていないのだと思う。

 

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