(日記)仕事のこと

出張。同年代の同僚1人、それから後輩1人が同行だった。朝、その後輩から何度もショートメールがあり、事故で電車が止まっている、動いたと思ったら今度は異音で止まった、など連絡があった。本人は大真面目なのだろうけど、はたから見ると少し滑稽でもあった。

 

僕は出張先に家が近いので、朝食をとりながら、いっそ諦めて、停車中の駅の別路線で帰ってはと返した。とりあえず向かうという。真面目なのだ。

 

僕のほうの路線ではなにも起こらず、途中の神社で道草したりしても余裕をもって出張先についた。見てみると、後輩はすでについていた。聞くと1時間くらい余裕をもって、普段は朝食をとったりで時間を調整しているらしい。そこまで気にしないでも、電車遅延とかで着かなければこちらでやるからと伝えた。

 

2件打合せを終え、出張先の偉い人への説明をしていいと、上司から了解を取ったので、偉い人の部屋に入らせてもらった。専用の部屋があるなんてかなり偉い。説明はあまりうまくいかなかった。進めて構わないが、安全策をとるよう何度も言われた。下交渉をしていいというので、あとで同僚とこちらで進めてしまうかと話した。

 

昼、カレー屋でご飯を食べた。後輩はサッカーが好きだが、技術的な面が気になって、あまり応援で熱くなれないと言っていた。それって、電車好きが、ある路線に乗ったと言えるのは、端から端まで乗った時だとか、アナウンスの違いが気になって録音しちゃうとかの感じに似ていると話した。

 

地方の電車なんて乗れれば楽しいじゃない、と僕たちは思うけれど、一部の人にはそうでなかったりするのだ。そういうのは偏っていればいるほどおもしろい。後輩は急に電車マニアに比せられて戸惑っていたけれど、話すうちにそんな感じかもしれないと言い出した。カレーはおごった。千円のカレーで感謝された。

 

午後、後輩は別の仕事で職場に戻るので、同僚とほかの現場に行った。解体予定の建物の寸法を測った。なんでもやる。メジャーを持った同僚が、雑草を踏み分けながら歩いて行って、気が付くとふわふわした種をコートにいっぱいつけていた。笑ってしまう。

 

仕事のあと、現場が近かったので実家に寄った。普段は酒を飲まないけれど、両親は僕に酒を飲ませたがる。僕も月に1度くらいしか会わないので、飲むのは嫌ではない。飲まないでいると酔いやすくなる。父は真っ赤な顔をしていた。父も何十年も働いていたのだ。変な感じだ。実家の感じは変わらないのに、なかの人は少しずつ変わっている。みんなまじめに生きてたのだと思う。