「メッセージ」(映画)

「メッセージ」

テッド・チャンの小説が原作。ソシュール言語学に、言語構造が世界の弁別の仕方に影響する、という考えがある(らしい)けど、それを異星人との遭遇で行う。異星人は時間の流れを単線的なものととらえていない。その表記法を学ぶうちに主人公も世界の見方に影響を受け始める。未来の自分を見るようになる。これから子供を産んで、その子がどう生きるかを知っていてもなお、子を持ち愛そうとする。子供を持つことは、自分にとって一番大切なものが自分の支配の下にないことを知ること。究極の謙虚さを教わることだと思う。マックス・リヒターの音楽が感動的。