羨望

パソコンが壊れた。古いパソコンを引っ張り出して試す、と、こちらも壊れていた。ただ、一部のデータは残っていた。学生の頃の日記など。

 

大変に憂鬱だった。それに独りよがりだ。それでも楽しそうではある。魅力的とか才能があるとさえ言えるかもしれない。

 

おそらく、それは、単に世の中の仕組みに撓められていないというだけだろう。自分がしっかりと型に嵌められたから、そう見えるようになった。

 

つまり、実際的な魅力や才能ではない。一番近いのは羨望だ。

 

取り戻せるものだろうか。とても難しい気がする。思い出せるのなら思い出したい。強い憂鬱、過去への拘り、景色の美しさ。パソコンが壊れきるまえに。