それはさも壮大なことでした

割と仕事が忙しくて残業などしていたので変化がない。夜、職場を出て電車に乗る。お腹が空いている。家についてご飯を食べる。少し飲んで寝る。なんだか変な生活だった。そんなことはしたくなかったなと思う。でもしょうがない、とも思う。リクナビエージェントが毎日面談の日程の連絡を寄越す。テンプレなので前日のものと寸分たがわない。思い出せる限りで。

 

先週のどこか

先週はずっと忙しくて、ほぼ仕事以外なにもなかったのだけど、上司と同僚と、一度だけ出張で外に出た。昼はなんでもいいかと日高屋に入った。安いしおいしい。古い店にとって深刻な脅威だろう。そして夜は王将で飲んだ。昼も夜も中華。おそろしく安いビールを4杯飲んで酔った。外に出るとまだ8時台。くらくらした。

 

先週の土曜日

エミン・ユルマズという人の動画を観て、四季報を読もうと思った。近所の本屋まで歩いた。途中に団地があって、いい色合いの椅子があった。暖色でくだびれていて、とても素敵。四季報は動画のとおり、一通り読んだ。翌週にいくつか株を買った。結果はまだわからない。

 

先週の日曜日

タケノコを掘った。かなり深くまで掘らないといけない。そして古い竹林はあちこちに竹の根があって掘るのは大変なことだった。竹の根はたぶん竹くらい固い。それらを避けてがんばって掘っている間に、向こうでは自分よりずっと年上の人がはるかに速くタケノコを掘っている。経験だということだった。タケノコをたくさんもらう。友人に連絡したら欲しいと言うのでおすそ分けした。半袖で来たのでスポーツでもしてたのかと思った。まだ外は寒い。聞くと料理中だったという。ひき肉をまな板の上に置いたまま出てきたらしい。タケノコは喜ばれた。掘ってよかった。

 

金曜日

平塚に出張した。3件の打合せをハシゴして大急ぎで話した。説明する側なのでずっと喋っていた。最後の案件が終わって同僚と昼を食べた。インドカレー屋に行く。同僚が注文の仕方ですごく迷っていた。普段外食しないのでわからないということ。そういうものだろうか。面白味のない人間なんですよ、と言っていた。自分のことを面白味のないという人の物珍しさが優る。人は誰でも、自分だけは特別だと、考えているものだと思っていた。

土曜日

奥歯の詰物が取れてしまい歯医者に行った。保険証はあるかと聞かれる。保険証が必要なのは初診時だけだと思っていた。普段医者にかからず、社会一般の常識のようなものが欠けている。奥歯は虫歯だったらしい。虫歯で歯がゆらいで、詰物が取れるということ。説得力がある。削られてすごく痛かった。麻酔をしてもらう。

 

バジルを買ってきてプランターに植えた。ラベンダーは庭に。マリーゴールドの種も近くに撒いた。いくつかは生えるかもしれない。雑草と間違えて抜かないように気を付けないといけない。本屋に行って目移りしているうちに欲しい本がわからなくなる。そういうことがよくある。

 

日曜日

午前中、市民プールへ行った。何となく、少しは泳げるようになっているのかもしれない。近くの市民プールは前時代の遺物みたいな建物で気に入っている。中もそんな感じだ。誰かが歓声をあげれば、天井に反響して拡散する。

 

午後、家の近所を自転車で走った。知らない方向に行こうとする。割と日頃から移動するので、少し行くと知ってるところに出たりする。神社でたくさんのコイノボリが泳いでいた。神主さんに挨拶される。牧歌的な様がある。

 

 

 

読んだ本がいくつかあるけど、夜が遅いのでそのうち追記します。

性分のようなものはずっとそのまま

桜が咲いてきたなと思ったら、いつの間にか満開になっている。間もなく散り始めそうな風情でもある。心の準備が追いつかない。

 

月曜日

異動できなかったことに消沈する。新しく来た上司はよく知っている人だった。昼休みに話す。しばらく会っていなかったけれどあまり変わっていない。人は数年で大きく変わったりしない。こちらの記憶が遠くなっているだけだった。

 

火曜日

たまに平気な感じで川の上に建物がある。こういうのは建築関係の法律などに問題はないのだろうか。人は言う。昔は大らかだったのでそういうこともあった。法律の適用基準が変わるほどドラスティックな変化がどこかであった。

 

職場の先輩と昼を食べた。よく行く中華屋が珍しくいっぱいで、近くの高そうな店に入った。料理がなかなか出てこなくて、先輩が店員にかなりきつい聞き方をしていた。普段は冷静な感じの人なので驚く。そういうのがあまり得意ではないので、まあまあと変な愛想笑いをしてごまかす。料理はおいしかった。

 

水曜日

伊勢佐木町から寿町の方に歩く。横浜でもあまり治安が良くないほう。けれど住民も高齢化して、労働者が暴れることも減ったらしい。道端に洋服と靴が落ちていた。なぜ。荒れていた時代の片りん。

 

グレイス・ペイリー「人生のちょっとした煩い」を読んだ。生きているなかでの消耗や、ちょっとした奇妙な出来事。誰にでもあるようにも見えるけれど、すべてが誰かにとってのユニークな出来事。そんな感じのことを書いている。

 

木曜日

普段ほとんどしない残業をする。にわかに忙しい。たぶん一週間くらい。その後は平常に戻るはず。職場から家が遠いので、21時くらいに仕事を終えると家でできることはほとんどない。忙しい人は頻繁にこれを繰り返すわけですごいことをしている。夜の街は綺麗に感じる。18時に見るととり澄ました感じで好きになれないのに。

 

金曜日

用事があって仕事を休む。けれど用事は早々に終わって、その後に予定はない。図らずも急に空いた一日。ジムに行ってると思って1時間くらいトレーニングをしてみた。そんなことではまだまだ時間がある。近くを歩いてみる。壊れたフェンス、伐採された果樹園、落書きされた看板、そんなものばかり目に入る。生まれついての性向なのだろうか。妹から久しぶりに連絡があって、最近は元気だと言っていた。それは良かった。

 

土曜日

前に住んでいたあたりに行く。自転車で15分くらい。似たようなところに長く住んでいる。そうは言っても生活の範囲が変われば行くことはあまりない。毎日のように前を通っていたスーパーや、暇つぶしの目的地だったペットショップを久しぶりに目にするのは、奇妙な感じもする。何だか、割と大事なことをすっかり忘れていたような気分だった。

 

夜、辻堂駅のほうに行く。テラスモールは19時くらいになると人が減る。電気屋でSDカードをパソコンに接続するリーダーを買った。すごく便利。フードコートのGARAというカレー屋が好きで、行くと必ず食べる。結果、ほかの店で食べたことがない。

 

日曜日

朝、造園屋さんが庭に植える木のことで打合せに来た。良い木を見積もってくれた。そのまま置いて行った。少し風が吹くとそのたびに倒れる。今は薪で囲んでがちがちに固めている。早めに植えてもらったほうがいい。昼から実家の両親のところに行った。プランターのパセリをもらう。プランターで作れるのか。